宅建業の免許番号の見方と意味
更新回数・会社の歴・個人と法人での違いを徹底解説
不動産会社のホームページや店頭を見ると、
「東京都知事(3)第12345号」
「国土交通大臣(2)第67890号」
といった宅建業免許番号が必ず表示されています。
この番号は単なる管理番号ではなく、
その不動産会社がどれくらいの期間、宅建業を継続してきたかを読み取れる重要な情報です。
この記事では、宅建業免許番号の構造、更新回数との関係、そして「個人から法人に変わると番号がリセットされる」仕組みまで、実務の視点で詳しく解説します。

免許番号でおおよその社歴がわかりますよ
(かっこ)の中の数字でわかるので、容易に判断可能です

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宅建業免許番号とは何か
宅建業免許番号とは、宅建業免許を受けた業者に対して、国や都道府県が付与する管理番号です。
この番号は、免許の有効性、事業者の継続年数、免許権者(国か都道府県か)を示す役割を持っています。
免許番号は、広告・契約書・ウェブサイトなどに必ず表示しなければならない法定事項であり、消費者が不動産会社の信頼性を判断する重要な手掛かりにもなります。
免許番号の構造
宅建業免許番号は、次のような形で表示されます。
東京都知事(3)第12345号
国土交通大臣(1)第67890号
この表記には、それぞれ意味があります。
・東京都知事/国土交通大臣
→ 免許を出している機関
・(3)や(1)
→ 免許の更新回数
・第12345号など
→ 免許の管理番号
特に重要なのが、真ん中にある カッコ内の数字 です。
更新回数と「会社の歴」の関係
宅建業免許の有効期間は5年間です。
5年ごとに更新しなければ、その免許は失効します。
この更新の回数が、免許番号のカッコ内の数字に反映されます。
例で見る更新回数
ある会社が10年前に宅建業を始めた場合
・初回免許取得
東京都知事(1)第12345号
・5年後に更新
東京都知事(2)第12345号
・さらに5年後に更新
東京都知事(3)第12345号
このように、更新するたびに数字が1ずつ増えていきます。
つまり、
カッコ内の数字 × 5年 ≒ その会社が宅建業を続けてきた年数
と考えることができます。
数字が大きいほど「長く続いている会社」
例えば、次の2社があったとします。
A社:東京都知事(1)第34567号
B社:東京都知事(6)第12345号
A社は、初回免許か、5年未満の会社です。
一方、B社は6回目の免許更新を迎えているため、
5年 × 6 = 約30年
少なくとも25年以上、宅建業を継続している会社だと分かります。
このため、不動産業界では、
カッコ内の数字が大きい会社ほど、歴が長く、実務経験が豊富
と評価される傾向があります。
なぜ免許番号は信用指標になるのか
宅建業は、
・手付金の預かり
・高額な不動産代金
・賃貸借契約のトラブル対応
など、トラブルが起きやすい業種です。
そのため、長年免許を維持できている会社は、
・重大な違反や処分を受けていない
・行政から更新を認められ続けている
・一定の経営基盤がある
と評価されやすくなります。
免許番号の数字は、その「積み重ね」を示す客観的な指標なのです。
ただし重要な注意点がある
ここで非常に重要な点があります。
宅建業免許の更新回数は、「事業」ではなく「免許名義」に紐づく
という点です。
つまり、
・個人で宅建業免許を持っている
・その後、法人を設立して免許を取り直した
この場合、更新回数は引き継がれません。
個人から法人になると番号はリセットされる
たとえば、次のケースを考えてみましょう。
佐藤さんが、個人事業主として15年間、不動産業を営んできたとします。
個人免許の番号は
東京都知事(3)第11111号
だったとします(約15年の実績)。
その後、法人を設立し、会社名義で宅建業免許を取得すると、
新しい免許番号は
東京都知事(1)第22222号
になります。
つまり、法人になった瞬間に「1」に戻ります。
これは、
・事業の実態が同じでも
・人が同じでも
免許名義が「個人」から「法人」に変わったことで、
行政上は「別の宅建業者」として扱われるためです。
この仕組みがもたらす誤解
この制度のため、次のような現象が起きます。
・実務経験30年のベテランが作った会社
・免許番号は(1)で「新参」に見える
というケースです。
逆に、
・中身がほぼ変わっていても
・法人として長く存続している
会社であれば、数字は大きくなります。
つまり、
免許番号は「会社の歴」を示すものであり、「人の経験」までは表していない
という点が重要です。
実務ではどう見るべきか
宅建業免許番号を見るときは、
・カッコ内の数字で会社としての継続年数を見る
・個人から法人に変わっていないかを会社沿革で確認する
この2点をセットで見るのが正しい読み方です。
行政書士の立場から見ると、
法人化や事業承継のタイミングで免許番号がリセットされることを知らずに驚く方は非常に多いです。
まとめ
宅建業の免許番号にあるカッコ内の数字は、
その宅建業者が何回免許を更新してきたかを示す重要な指標です。
・数字が大きいほど、長年営業を続けている
・5年ごとに1ずつ増える
・信用力の目安になる
一方で、
・個人から法人になる
・法人を作り直す
といった場合には、番号は1にリセットされるという重要なルールがあります。
免許番号を正しく読み取ることで、その不動産会社の「見えない履歴」を知ることができます。
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この記事を書いたのはOSAYA行政書士事務所の佐藤卓也です。
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